「北へ。」舞台探訪 小樽編


先日数年ぶりに「北へ。White Illumination」をプレイしたらまたぞろ死にたくなってきたので、小樽へ行って来た。死にたい。
小樽編と言いつつターニャと行く場所以外は行ってない。



JR北海道函館本線 小樽駅


というわけで、”ベスト・オブ・永遠のヒロイン”ターニャ・リピンスキーの街、小樽。鈍行で大体30分くらいで到着。まだシーズンでもないのに修学旅行生がいて早速死にたくなる。





ターニャの故郷ナホトカは小樽市姉妹都市なのだった。これでソビエト領になった時も安心だね。





朝食兼昼食は蕎麦の老舗「藪半」で。外観だけでなく内装もなかなか雰囲気の出ているお店。





うにとじそば(地物粉)1350円也。蕎麦に1350円…。蕎麦にうにってどうなのかなとは思ったが、まあ生で食うのが一番かな…。





旭展望台

腹八分目ということで、ターニャが夕焼けを眺めていた場所でお馴染みの旭展望台を目指す。駅から大体4〜5kmってところだったので、貧乏人は黙って歩く。





わりときつめの傾斜が1〜2km続くので、確かに地獄かなーという気はしなくもない。本来ならこの看板のあたりまで駅前からバスで来るのが定番らしいから、ターニャは多分仕事終わってからバスでここまで来てたのだろう。





旭展望台への山道を入ったところで桜並木。





アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーー!!!!!





ウワアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーー!!!!!





ハァ……ハァ……ハァ……………………。





標高160mくらいなので大した高さではないが、なかなかの絶景。バス停のあたりからここまで20〜30分ほど徒歩で登ったわけだけど、ターニャは病弱なのに、毎日働いて、バス乗って工業高校前まで来て、徒歩で旭展望台まで行って帰って来て、またバスで喫茶エンゼルまで通っていた、ということになる。
いやぁ、ロシアの女性は健脚でしたね……。
この後また来た道を引き返し駅前まで戻った。





喫茶エンゼル

消滅!





小樽運河工藝館


ターニャ・リピンスキーちゃんが永遠のヒロインすぎて死にたいことでお馴染みの小樽運河工藝館。ゲームと同じアングルで撮るには目の前の道路の中央分離帯まで行かなければならないので、このアングルである。





店員のおねーちゃんはこんな感じの制服着てるので…





………………………………………………………………。





手を振ってくれる人はいなかった。屋上展望台に置いてある来訪ノートに一言コメントを添えて退散。





小樽運河工藝館横の壁に虚ろな目で頬ずりしながら「北へ。」を歌っている男がいたらそれが私です。





小樽運河


ターニャと一緒に来る場所では無いのでまあどうでもいいんだけど、一応。この写真撮ってる時に男2女2の大学生っぽいグループに「すいませんシャッターお願いしてもいいですかぁ〜」とか言われて死にたくなる。





飲み屋街


「いつもと違う道を通ろう」と提案した主人公がターニャと一緒に向かった場所。まず酔っ払いしかいないであろうこんな場所を選ぶ主人公の神経が理解出来ないが、場所も大変微妙で、駅から遠くもなく近くもなく、やっぱりそこそこ歩く位置にある。この写真撮ってる時に居酒屋のおばちゃんに「こんなとこの写真撮ってどーすんのお兄ちゃん(笑)」と言われて死にたくなる。





北陸銀行南小樽支店


北へ。」とは微塵も関係無いが、個人的に好きなスポット。通用口にある看板がフォントといい風情といい大変素敵。メルヘン交差点のすぐ近く。
オルゴール博物館や北一硝子を冷やかしつつ、日が暮れてきたので退散。





JR北海道函館本線 銭函


ダスヴィダーニャ!ダスヴィダーニャ!
この写真を撮る為だけにここで降りたら次の便が来るまで20分待たされる羽目に。
北へ。White Illumination」ターニャ編・夏の舞台探訪はここで終着。死にたい。





まとめ

ターニャ健脚すぎる。





おわりに

近年アニメやゲームのロケ地を探訪する「聖地巡礼」が話題になることが多いが、この「聖地」という言葉がどうにも気になる。たとえばこの「北へ。」というゲームは女の子より北海道観光がメインと言われるほど北海道に密着した内容になっている。こういうケースにおいて「聖地」という言葉は当てはまるかもしれないが、作品内で単なるロケ地以上の意味を持たない扱いの場合は、それは「聖地」でもなんでもなく「ロケ地」でしかない、と思うのだが、どうだろうか。
また、安易に現実と同じ風景を虚構に与えてしまえば、それが虚構だと理解しているのにも関わらずその風景は現実と地続きになっている、という矛盾にのたうち苦しむ者を生むのだ。おれのように。何故、何故こんな罪深いゲームを作ってしまったのか、わからない。
教えてくれ広井王子…おれは、あと何回ドリームキャストの起動音を聞けばいいんだ…REDは何も答えてはくれない…。



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